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2009年06月10日

マンガアンケート90年代

だいぶ間が空いてしまいましたが、「マンガアンケート」に答えたものの続き。
90年代の巻、です。

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●1990年~1999年に刊行されたコミックスの中で、今の読者にオススメしたいマンガ、また、大きな影響を与えたと考えるマンガを5作(順位は不要です)挙げてください。その理由もひと言~100文字程度でお答えください。


作品名 Blue 著者名 山本直樹
理由 「セックス」を通じて、生きることそのものの不確かさとか切なさとか綺麗さとか、刹那な、なんとも言えない「気分」を描き出す山本直樹の傑作短編。90年代不健全図書指定で発禁騒ぎとなったが、(何度か出版社を変えて)無事、単行本は再版されている。

作品名 スラムダンク 著者名 井上雄彦
理由 これはもう、言わずと知れた、90年代の「金字塔」でしょう。何度読み返したことか。時間描写の濃密さ。ストーリーの中での「花道」のめざましい成長度と、井上雄彦の画力の驚異的な進化がシンクロしているところも、この稀有な濃密さのもとになっているのではないだろうか。

作品名 ハッピーマニア 著者名 安野モヨコ
理由 その後の「ちょっと大人向け少女マンガ」ほぼすべてに影響を与えた、エポックメイクな作品。ストーリー(ネーム)ももちろんだが、構図、キャラ、すべてにおいて、「少女マンガ(大人向け)で恋愛を描く」描き方に先鞭をつけた、安野モヨコの才能が凝縮して発揮された作品。

作品名 いじめてくん 著者名 吉田戦車
理由 90年代と言えば吉田戦車。そして、「伝染るんです」よりも「いじめてくん」。

作品名 リバーズエッジ 著者名 岡崎京子
理由 90年代、敏感な表現者ほど、資本主義が花開きすべてを覆い尽くしていく中で、ある種の閉塞感と絶望を描く宿命に立ち向かったのではないか。大いなる才能、岡崎京子はそれを、くっきりとこの作品に刻みつけた。


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Posted by ながみねようこ at 14:52│Comments(0)マンガ
 
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